foresthillのブログ

ホームページ・CMS制作からアプリ開発、ゲーム製作となんでもござれ。

すべてをソルフェジオ音源に変えるiPhoneアプリ「SolPlayer」開発記(1)

 

SolPlayer

SolPlayer

  • Naoya Morioka
  • ミュージック
  • 無料

 

すべてをソルフェジオ音源に変えるiPhoneアプリ
「SolPlayer」(ソルプレイヤー)をリリースしました。
 
iPhoneアプリ(Swift)開発者のため、
今回から何度かに分けて記事にしたいと思います。

「SolPlayer」について

「SolPlayer」の名前は、
「Solfeggio Player(ソルフェジオ・プレイヤー)」を縮めたもの。
 
ヒーリング音楽などではすでに取り入れられている「ソルフェジオ音源」ですが、
ロックやポップス、レゲエやヒップホップ、R&Bそしてクラシックなどでは
まだまだ「ソルフェジオ音源」でというのはなかなかないです。
 
その「ソルフェジオ音源」を、
すべての音楽ジャンルで聴けるようにしたい!
 
というのが、「SolPlayer」開発のきっかけです。
 

そもそも「ソルフェジオ」とは何か? 

冒頭でも紹介しましたが、このアプリのコンセプトは
すべてをソルフェジオ音源に変えるiPhoneアプリ
 
でも、そもそも「ソルフェジオ」って何?
と思われているかもしれません。
 
なので、まずは「ソルフェジオ」について
解説したいと思います…が、
 
あまりくどくど語るのも面倒くさ本題からずれてしまうので、
以下の記事を紹介するにとどめておきます。
 
 
 
 
ざっくりいえば、
 
「現代のA=440Hz基準で作られた音楽ではなく、
基準をA=444Hz(C=528Hz)、あるいはA=432Hzにすることで、
人の耳・身体・DNAにとって良い影響をおよぼす音楽(音源)」。
 
それが「ソルフェジオ音楽(音源)」です。
 
こんな書籍もあるので、もし興味があれば読んでみてください。 
ジョン・レノンを殺した凶気の調律A=440Hz 人間をコントロールする「国際標準音」に隠された謀略() (超知ライブラリー 73)

ジョン・レノンを殺した凶気の調律A=440Hz 人間をコントロールする「国際標準音」に隠された謀略() (超知ライブラリー 73)

 

 

 

ソルフェジオモードの実装方法 

では、一般的な音源を「ソルフェジオ音源」に変換するために、
一体何をすればよいのか?
 
いきなり、そのネタばらしします。
 
こちらを御覧ください。
 
 
何をやっているか?
 
それは、
「ピッチを変えて、440Hz→432Hzとなるように音の高さをに変換している」
というだけ。 実にシンプル。
 
ただ、毎回毎回Audacityを立ち上げて変換するのは面倒…
って思いませんか?たった数ステップですが…それでも、
何十、何百という音源を変換するとなると、けっこう大変です。
’少なくとも私は面倒です笑)
 
そこで!なんとか楽できないか…ということで
作ったのが今回の「SolPlayer」…というわけです。
 

iPhoneアプリ上でピッチ変換することができるのか?

ソルフェジオ機能を実装するということは、
つまり「ピッチ変換機能」を実装するということ。
 
しかし、そもそもできるのか?
自分も、手をつけるまでは不安でした。
 
結論から言うと、「できます」。
 (リリースしてるんだから当然ですが)
 
ただ、上記で紹介したソフト、
Audacityだとこの「ピッチ変換」に十秒以上かかります。
 
しかも、ある程度高機能な音声編集ソフトに
搭載されている「ピッチ変換」機能…
 
それをiPhone上で、ピッチ変換できるのか? 
できるのであれば、どう実現するか…という点
 
「もしかしたら、ピッチ変換機能を実現する
音楽再生のエンジンを自作しなければならないのでは?」
 
そんな不安も抱いていました。
 
というのも、アプリ開発において、
フレームワークを使ってアプリを作る(一般的なアプリ開発)」というのと、
「映像・音楽のエンジンを作る」というのでは、難易度が桁違いだからです。
 
車の製造に例えるなら、

・一般のアプリ開発は、車のパーツを組み立てる「ライン工」
・映像・音楽のエンジンを作る人は、まさに車のエンジンをつくる「エンジニア」
それも、5〜10年以上の知識と経験がある、めちゃめちゃ腕のよいエンジニア(たとえば年収1000万円超えるような)」
 
という感じです。
難易度が桁違いに違うわけです。
 

エンジンは既に用意されていた!!

しかしながら…予想に反して、
それは、驚くほどアッサリ解決しました。 
 
いろいろ調べた結果、
「AVAudioEngine」というクラスを使えば、
超簡単に実現できることが判明しました。
 
かなり綺麗ににピッチが変更できます。
しかもリアルタイムに!です。
 
Protools」というプロ御用達のDAWソフトでも、
リアルタイム変換ではないのに、
 
このiPhone上で動く「AVAudioEngine」は、
ほとんど劣化することなく、
リアルタイムにピッチ変換できるんです!!
 
これはAppleの技術の粋を集めたものです。
 
おそらく、開発に数千万〜数億円、
期間にして半年〜1年以上はかかっているのではないでしょうか。
 
それを、われわれiPhone開発者は自由に使えるわけです。
驚いてください!
 
(この驚きを、この凄さを伝えきれないのがもどかしい。。)
 
…とまあ、ちょっと熱くなってしまいましたが汗
 
次回以降、この「AudioEngine」を使って
リアルタイムにピッチ変換、ひいては「ソルフェジオ」機能を実装する方法を紹介します。
 
お楽しみに!